大商ニュース連載企画「CHANGE FASHION」大阪・関西万博を機に、共創しながら繊維・ファッション産業の未来に向けて挑戦する出展企業17社を紹介します。
第11回目は株式会社ロイスエンタテインメントさん!インタビューに対応いただいたのは、代表取締役の廣瀬勇一さんです!


「不良在庫を抱えるファッション業界において、より消費者ニーズに沿った価値をうみだす生産方式へ、IT技術によって貢献できれば。」

そう語るのは、3Dデザイン企業のロイスエンタテインメント(大阪市)の廣瀬勇一代表取締役。同社は顧客のイラスト・実物などから、プロダクト模型などの3Dデータ制作を手掛け、3Dプリンターでの造形を一貫して製作できるほか、3Dデータをメタバース空間へも配置できる。

繊維業界との連携によって、例えば、アニメキャラのコスプレ衣装などを簡単に3Dデザインで図面化し、迅速に実現させるなど、企画・生産効率向上への貢献を期待している。

また、東京出身の廣瀬氏が、大阪に事務所を構えて10年になる。大阪に拠点を置くメリットとしては、3Dデザイン人材獲得の優位性をあげる。「関西は教育機関が多数あり、レベルの高い人材が多いが、アニメ制作会社は東京に約8割と集中しており、就職先が関西には少ない。」地元就職を望む若者の受け入れ先となっている。

今回の大阪・関西万博では、大阪の中小企業と共創し、展示物をAR(拡張現実)という現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術で表現。新しいファッションの「魅せ方」を提案する。廣瀬氏は「万博では、世界へPRする絶好の機会。繊維業界と交流し、新たな価値創造に挑戦したい。」と語る。

廣瀬代表からメッセージ。「最近、谷町四丁目に事務所を移転しました。お気軽にお立ち寄りください。」