大商ニュース連載企画「CHANGE FASHION」大阪・関西万博を機に、共創しながら繊維・ファッション産業の未来に向けて挑戦する出展企業17社を紹介します。
第12回目は株式会社吉村解体さん!インタビューに対応いただいたのは、担当者の田中満夕子さんです!
部品の9割がリサイクルできる自動車。残る1割は、使い道が無いため廃棄されるエアバッグをはじめとした繊維部品だ。これらを有効活用する挑戦が始まっている。
吉村解体(羽曳野市)は廃棄自動車を適切に解体し、レアメタルなどの資源や中古部品を再生し販売している。最近では中古車需要の増加により仕入れ価格が高騰し収益が悪化している自動車解体業者も少なくない。同社担当者の田中満夕子さんは「自動車は解体技術や基準が高い国内で処理できることが大切。循環型社会において重要な役割を担う自動車解体業のことをもっと知ってほしい。」と願う。
今回の大阪・関西万博では、大阪の服飾専門学校や中小企業と共創。エアバッグを使用し、「折り紙」に着想を得た1枚の布から何通りもの着方ができる新たなファッションを展示する。「息子と同年代の学生の斬新なアイデアに刺激をもらっている。」と田中さん。同社ではエアバッグの丈夫さを生かしたバッグやダウンコートの企画も並行して進めており、「万博での経験をこの企画に反映できれば」と考えている。
田中さんは「女手一つで息子を育てられたのも、この会社のおかげ。エアバッグのおしゃれな活用をすすめ、業界の『3K(「きつい」「汚い」「危険」)』のイメージを払拭し、会社に少しでも恩返ししたい。」と奮闘する
