大商ニュース連載企画「CHANGE FASHION」大阪・関西万博を機に、共創しながら繊維・ファッション産業の未来に向けて挑戦する出展企業17社を紹介します。
第14回目は株式会社ケアファッションさん!インタビューに対応いただいたのは、執行役員の樋川晴彦さんと商品チームマネージャーの辻村公明さんです!

 「全ての『更衣困難者』にファッションの楽しさを知ってほしい」。そう語るのは、ケアファッション(大阪市)の樋川晴彦執行役員と辻村公明商品チームマネージャー。

 同社は、2015年設立、船場の老舗・大西のグループ企業で、介護衣料の商品開発から販売までを手掛けている。介護が不要でも思うように衣服の着脱ができない人など「更衣困難者」向けも含めた幅広い商品を用意。約800種類の製品を扱っている介護衣料を確立したトップランナーである。
 「入社した40年前に介護という概念はあまりなかった。繊維全体の卸売の市場規模は縮小しているが、『介護』という新しい付加価値を見出すことで卸売業の可能性を拡げていきたい」と樋川氏は話す。今では売上高が前年度比110%と順調に成長しているが、「まだまだ伸びしろがある」と考える。
 商品の特徴は、健常から介護が必要となるまでの段階に注目していること。加齢とともに少しずつ思うように動けなくなる悩みに寄り添う。商品開発には、実際に社員がリハビリ施設などを訪問し、現場の声を具現化する。「機能面で『ひと工夫』しながら違和感がない見た目を心掛けている」と辻村氏。

 万博では、大阪のラバー素材製造企業と共創し、「ひと工夫」を盛り込みながらワクワクする「服が体にあわせる服」を展示する。「万博は世界中の人が来る機会。介護という枠を超えて、国籍、年齢、体型問わず全ての人に『楽』とおしゃれを発信したい」と両氏は意気込む。

約800種類の製品を掲載するカタログを持つ樋川晴彦執行役員と同社ヒット商品「おしりスルッとパンツ」を持つ辻村公明商品チームマネージャー